2008年9月15日月曜日

■林野庁CO排出量削減指針策定へ


 林野庁は地球温暖化対策のため、灯油や重油の代わりに木材からできた燃料を使えば、どれだけ二酸化炭素(CO2)の排出量削減に役立つかを表示する制度を導入するため、来年度までに削減量の計算方法や表示内容を示す指針を作成することを決めた。
 家電製品や食品などが生産から使用、廃棄までの間にどれだけCO2を排出するかを一目で分かるようにしようと政府が進めるCO2排出の「見える化」の一環。消費者に排出量の情報を提供し、温暖化対策に効果がある製品を選んでもらうのが狙い。
 木材は成長時にCO2を吸収しており、燃やしても排出量はゼロとカウントされる。このため間伐材や建築廃材などから作る木質ペレットやチップを、灯油などの代わりにストーブやボイラーで使えば、その分CO2の排出量を減らすことになる。
 メーカーや販売業者などがペレット1袋に表示する内容は
(1)灯油などに比べCO2の排出量をどれだけ削減することになるか
(2)エネルギーは灯油などに換算するとどれぐらいになるか-などを想定している。
 このほか家具などの木材製品が、伐採から輸送、製品化の過程でどれだけCO2を排出したかなども表示することを検討。輸入材よりも輸送距離が少なくCO2の排出量が少ない国産材を勧めることにも使う考えだ。

0 件のコメント: