2014年1月7日火曜日

❏国産ペレットの生き残りをかけて

環境ビジネスさんからの情報です

木質ペレットを軸にしたエネルギー自給戦略:ドイツの事例

国産ペレットの生き残りを賭けて

石炭火力発電所でのバイオマス混焼はこれからも大幅に増加すると予測されている。それを当て込んで、北米を中心に巨大な木質ペレット工場が続々と建設されつつある。ここで生産されたペレットがごく近い将来大量に日本に流れ込む可能性は高い。木質ペレットは、住宅用、事業用、発電用などの用途によって品質に多少の違いがあるが、その差はわずかでオーバーラップしていることもしばしばである。
混焼用のペレットが本格的に輸入されるようになれば、比較的出力の大きい事業用のボイラでもそれを使うようになるだろう。ゆくゆくは高品質の住宅用ペレットまでこれと一緒に入ってくるかもしれない。国内のペレット事業は総じて零細で生産性が低く、このままでは外国産に対抗するのは難しい。何はともあれ市場競争力を高めることが急務である。
ただ国内の森林をベースにする限り、大規模化によるコストダウンはあまり望めない。アメリカの東南部やブラジルで年産50万トン、100万トンクラスの工場が出てくるのは、早生樹種のプランテーションがあるからだ。日本の森林では南部マツやユーカリのように短い伐期で皆伐を繰り返すような経営方式はとれない。
力点はあくまでも構造用丸太の生産であり、エネルギー利用に向けられるのはその副産物や残廃材であるから、集められる量は自ずと限られてくる。コストダウンのポイントは、良いものから順々に取っていって全部使い尽す木材のカスケード利用の中にペレット生産を上手に組み入れることだ。

2013年3月15日金曜日

■「ペレットストーブの日常」動画アップ

「ロハス・こざくらの丘」のペレットストーブ
一冬快適に暖めて貰いました

使用の感想や
日常の手入れ
ペレットの購入などを
まとめてみました。



2012年11月20日火曜日

◆木質ペレットの地産地消で地域再生(動画)

木質ペレットの地産地消で秋田の地域再生
提案の動画(YouTube)です


◆木質ペレットの地産地消で地域再生(文章)


木質ペレットで地域再生したく、ある所に提案したものです。

こちらが文章編です

別途にYouTube編があります)



木質ペレットの地産地消で地域再生
秋田市 石井 護

提案の概要
 緊迫した世界情勢から、極めて近い将来石油危機が到来することが前提。秋田県の強みである木材資源を生かし、住生活の根幹である暖房用エネルギーの地産地消を目指すことで、循環型持続可能システム確立による地域再生計画である。

1,石油を巡る世界情勢
原発に依存しない新たなエネルギーへの過度期、秋田県が新たなエネルギーに県を挙げて取り組んでいることはすばらしいことです。しかしながら、中東の戦争が近いと言われ、戦争となれば石油価格高騰どころか、この冬にも石油が入ってこなくなる危険があり、緊急な具体的な政策が必要と考えます。

2,冬の暖房に備えよ
 秋田の冬には石油ストーブによる暖房が、家庭・事業所すべての場所で不可欠です。また農業・事業所における石油ボイラーも欠かせません。車は止めても住宅暖房は生き死にの基本的欲求問題です。
 石油の供給がゼロになることは無いでしょうが、大変な逼迫した事態が想像されます。将来に備えてではなく、直近の問題として捉える必要があります。

3,暖房用の木材は無尽蔵
冬場の暖房エネルギーの安定供給は風力、太陽光、水力は将来的には重要な位置を閉めるものです、直近の代替エネルギーとしては可能性が薄いと考えます。
したがって
    秋田県の杉人工林面積は日本一という強みを生かして、
    秋田ならエネルギーを自給自足がほぼ全地域が可能である。
    薪ストーブとペレットストーブなら直ぐにでも安定供給が可能
    家庭暖房だけでなく、ボイラーやハウス暖房も可能である

4,木材利用のストーブの種類
・木材を活用する住宅用ストーブには薪ストーブとペレットストーブがあります。
薪ストーブ①昔ながらの数万円以内のストーブ。ストーブの設置が可能な田舎などは有効です。
薪ストーブ②外国製の100万円位のストーブ。ライフスタイルにこだわる人に向いています。
・残りの90%以上の人はペレットストーブの対象者となります。ほぼどFF式の石油トーブと同じ感覚で使えます。
・事業所用にはペレットボイラーがあります。

5,ペレットストーブで安心・安価暖房
・今までの課題であった、高価である、故障がち、暖かくないなどの課題がストーブ
の品質向上により解決されました。
・あるメーカーでは、機能縮小し、価格を下げ、故障が少なく、温かくなっています。
・暖房面積も一般的にはかなり大きな面積が必要です。しかし東日本大震災の避難所
に設置すること目標に8畳間程度でも設置出来るようになりました。
・暖房費の石油比較では灯油と逆転し安価となっています。

6,ペレット生産体制
・秋田県の木質ペレット生産工場は
・大館市のA社、A社が大館市に稼働中及び秋田市七曲工業団地に新たに設置中。
・潟上市のB社が稼働中でしたが、B社の親会社が最近倒産してしまいました。
・B社の再稼働の支援策を講ずることができれば、県内のボイラーを含めた暖房の供
給体制は確立されます。
  ・将来的には全県的なバランスを考慮した工場設置が望まれます。

7,原木の安定供給が課題
・日本一の山林を誇る秋田県ですが、間伐材をペレット工場まで運搬する効率を高め
ることが最大の課題です。林道整備、エリア間伐、運搬システムの構築などです。  
・旧来の考えからは固定観念がありすぎて解決できないでいます。担当部局だけでなく、行政全体で考え、また実際に林業に携わる人々の考えなどを参考に問題解決を図る必要があります。

8,ペレットストーブの製造販売
・現在、県内でペレットストーブ及びボイラーの製造はできません。
・ペレットストーブメーカーからは、県内の鉄工所の受け入れる希望があれば、部品
の調達による組立製造は可能であるといわれている。
・ペレットストーブ及びボイラーの販売店はそれなりに活動しています。

9,間伐の促進による雇用創出
・石油ガスによる効用効果が9人とすれば
・バイオマスの雇用効果は135人と言われています(外国の資料)
・木質ペレットで山林だけでもこの位の雇用確保が可能となります。
  
10,経済効果
・県内の一冬の住宅暖房費だけで270億円と言われます
・事業所暖房を含めるとさらに莫大な費用が必要とされています
・エネルギーの地産地消による循環型持続可能システム確立で、この費用の一部を取り戻すことが可能となります。発想の転換です。

11,政治の意思決定で地域再生が可能
   川上から川下までの、循環型持続可能システム構築により
  ■川下(都市)の暖房エネルギー確保。ボイラー及びストーブ普及による工場の安定需要確保
  ■川中(工場)の安定した供給体制
■川上(山林)の経済的な原木供給体制
・政治の意思決定:エネルギーの地産地消による地域再生は、持続可能な秋田の産業基盤の核となるものだという信念が必要。
・推進体制:県が主導、一つの部局だけでなく、農林・商工・環境部門及び民間も加
え、3役クラスがトップとなり行動的な組織でなければ効果を発揮できません。

11,秋田を経済特区に
  ・行き過ぎた市場原理主義、グローバリゼーションから振り子を戻す経済特区として、秋田だからこそ出来る循環型持続可能システム確立で希望の光を灯しませんか。
   

2011年3月22日火曜日

■ロケットストーブを勉強してください

東日本(東北関東)大震災の国難にあたって、ネットを調べていたら、ストーブの救世主ともなるかもしれない技術の「ロケットストーブ」にであいましたのでご報告します。


1、ロケットストーブとは
信濃毎日新聞から


軽井沢の建築家が「ロケットストーブ」燃焼効率良く評判3月15日(火)


両川さんと自作のロケットストーブ。黒い鋼板製の「燃焼塔」から、奥に延びるれんが製の「排気管」へと熱い空気が流れていく
北佐久郡軽井沢町の建築士両川正さん(45)が、燃焼や熱利用の効率が良いという「ロケットストーブ」を自作し、町内外で評判だ。もともと米国で考案され、一昨年に日本語版の製作マニュアルが発行されている。まきが燃料で、「木材が豊富な信州には向いている」と両川さん。燃焼する様子などの動画をインターネット上で公開し、海外からも閲覧がある。

同町追分の自社オフィスにこの冬、設置した。投入口からまきを入れて着火すると、高さ約130センチで鋼板製の「燃焼塔」に上った熱い空気が、床の上に延びる約8メートルの排気管を巡った後、煙突から屋外に放出される。排気管はれんが造りで、長いすを兼ねている。

両川さんによると、通常のまきストーブは周囲の空気を熱するが、全体としては「外部の煙突から熱を排出し続けるため、効率が悪い」。ロケットストーブは熱い空気が狭い排気管を移動するうちに室内を暖め、「まきを燃やした分の温度は確実に室内に置いていく」という。名称は、投入口から空気が吸い込まれる音がロケットを思わせることに由来する。

燃焼塔は断熱効果が高く、まきは高温で完全燃焼。広さ24畳ほどのオフィスは日中、まき2束ほどで暖房でき、れんがの蓄熱で暖かさも長持ちするという。諏訪郡富士見町などからも見学者があり、今後、長野市で設計した住宅にも設置する。

日本語版マニュアルを作ったグループ「日本ロケットストーブ普及協会」事務局の石岡敬三さん(54)=広島県府中市=は「ここ半年ほど各地でどんどん作られている。化石燃料にも原子力にも頼らず暖を取る道具として大きな可能性があると思う」と話す。

「周囲からは、火がくすぶって絶対ストーブにはならないとも言われたが、そんなことはない」と両川さん。燃焼塔にドラム缶などを使えば材料費は5万円ほどという。

両川さんのブログはhttp://air.ap.teacup.com/morino/

2、災害用ロケットストーブ
























【貼り付け】(焚き火小屋の備忘録)
詳細な作り方もこちらに載っています。

じつは、ロケットストーブの燃焼原理を理解してさえいれば手段など幾らでもあるし、素材に出来るものも普段の暮らしの中にずいぶんとあるものだ。。

だけに、災害対策用ロケットストーブとタイトルした記事を書くにあたって、当初はそうしたものを資材に写真のようにコンパクトはものを作ろうと考えた。だが、それを作りながら、実際に災害の起こった現地にそうした素材を容易に手に入れる状況があるだろうかと考え、最終的に選択したのが「瓦」であった。

だが、確かに考えてみれば、廃材の中に「瓦」などまったくない地域もあるに違いない。また、被災してしまった人々の選択肢の一つとして、「瓦のストーブ」の安定性や保温力などよりも、コンパクトなサイズに意味がある方もあるのだろう。

また、都市からはなれ庭先などで火が焚ける田舎暮らしをされる者であるなら、普段の暮らしの予備的な燃焼ツールとして用意しておくことも大きな意味を成すはずだ。

たぶん、この未曾有の大災害にこの国の大半の人々が、これまでなにも考えることなく依存してきた石油や原発というエネルギー源がどれほどにフラジャイルで大きなリスクを伴うものなのかを学ぶだろう。そして、その代替燃料として、かつて人々の暮らしにあたり前に使われた「薪」や「粗朶木」といった木質燃料が、いま一度注目されるに違いない。いや、そうならなければおかしいのだ。国土の八割以上が森林であり山岳であるこの国に一億数千万人の人が暮らしながら、その燃料の自給率がわずかに五%を切ると統計される奇妙に、われわれはそろそろ気付くべきだ。



3、もっと分かりやすいのはこちら

去年1年間、エコを考えるために、
レストランの料理をぜーんぶ「薪」で料理してみた。
これじゃ、ダメだと思った。

1日のレストランを回すのに、4~5束の薪を消費するの。
みんながエネルギーを「薪」に頼り始めたら、1本も残らず木が無くなります。

もっと、資源を少なく、効率の良い燃やし方はないか?

薪を火力として使うなら、「熱力学」を応用した、
もっと熱効率の良いシステムが必要だと思ったの。

いろいろ調べて、行き着いたもののひとつが・・

PA270274

この『ロケットストーブ』システム。

正式には、「ロケット・マス・ヒーター」。
アメリカで生まれた比較的新しい発明で、日本でも「実例」はまだ少ない。

ロケットストーブにも、いろいろな形があるのだけれど、
これは廃材のドラム缶を再生して作るタイプ。
捨てられるものが、価値あるものになる。


その従来の薪ストーブとは全く違う、【ロケットストーブ】の秘密を、
今日は「じゃあ5分で説明しちゃおう」という、また無茶な企画です。

それじゃ、はじめますよん。


シュババババババッ。
ドラゴンが火を噴くような凄まじい音を立てて、
焚き口が、猛烈な勢いで空気を吸い込む。

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「ロケットストーブ」の名前の由来は、この音にあるの。

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この銀色がロケットストーブのかなめになる発明、『ヒートライザー』
小さなドラム缶と断熱材の手作り。

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さらにその中には、U字溝をつかった「トンネル」が仕込まれています。
これが『熱風の通り道』になるの。

ロケットストーブには、主に4つの特徴があります。
大切なところだから、図解しますね。

ロケットストーブ図解2



こんな感じ。

じゃあ、なんでそんなに吸い上げるの?・・と思うでしょ。
その秘密は、この『ヒートライザー』にあります。

見た目、ロケットストーブの最大の特徴は、中心部分のドラム缶ですね。
これが『ヒートライザー』。
格好良いなぁ、『ライザー』って。

煙突の中の空気って、熱いほうが風を吸い上げやすいのです。

ヒートライザーは、「その煙突をストーブの中に入れちゃった」状態。
煙突が、めちゃくちゃ熱いのは、云うまでもありません。

さらに、その煙突を断熱材で囲ったり、
焚き口から風がスムーズにながれるように工夫するから、
超強力な勢いになった『炎の風』が、ヒートライザーを駆け上ります。


では、ぶっちゃけ、どのくらいパワーがあるの?
図解デス。

ロケットストーブ図解3


たった60cmしかない「ヒートライザー」だけど、
工場にあるような『高さ30mの大きな煙突』と
同じ吸気能力を持っているのが分かります。

これが、ロケットストーブの秘密。

しかも材料は、そこら辺のもので作れるのが、リーズナブルで素敵。
主な材料は・・

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ドラム缶。

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田んぼの粘土。

PA270146

U字溝。

PA270135

断熱材に「パーライト」という砂。

PA270160

耐熱モルタル(熱に強いセメント)。

PA280300

石がゴロゴロ。

建築資材も切らないで、どんどん燃やせるし、
灰もほとんど出ない。

しかも煙突は12mまで横引きできるそう。

PA270271

こんなでたらめなつなぎ方でも、ノープロブレム。
この横引き煙突を使って、温室を作ったり、床暖房を作ったり出来る。

八ヶ岳の冬は寒い。
横引き煙突で熱風を椅子の下に通すと、蓄熱して
ぽかぽか暖かいベンチシートがあったら、どんなに幸せだろう。

海外のロケットストーブは、デザイン的にも優れたものが多く、とても美しい。
自分のレストランで、それを実現してみたいと思うの。

そしたら日本のロケットストーブも、変わると思う。


『ロケットストーブ』

自分の畑違いのことだから、大変なのは分かっているけど。
一度しか無い人生だもん。
楽しまなきゃ、損でしょ?


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ユーチューブにもたくさんあります。
キーワードは
・ロケットストーブ
・ロケットマスストーブ  ・・・外国のがたくさん




2011年2月24日木曜日

■木質ペレット協議会のブログをバトンタッチ!

私が木質ペレット協議会のブログを書いておりましたが。
事務局長でなく相談役となりましたので
クッション期間を終えて

新しい瀬戸口事務局長のブログに
バトンタッチします。

こちらです
http://akitapellet.blog10.fc2.com/




訪れてくださった皆様に感謝を申し上げます。


巡堂工房製作、あいだみつをさんの「ありがとう」です。










































たいへんな時代です、でも世界情勢から考えますと、石油がどうなのか不安な時代です。
低エネルギー生活をしなければならないようですから、これからチャンスです!!


がんばりましょう!!


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2011年2月18日金曜日

■ペレットストーブの紹介動画アップしました

秋田市役所で展示しているペレットストーブの紹介動画をつくりました。